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診療支援部門

診療支援室長の一言

 診療支援課は、医師事務作業補助者が所属する部署で、発足から10年経過しました。当院では「医師事務クラーク」と呼称しています。医師の事務作業を分担し、医師が診療業務に専念できる環境作りの仕事をしています。手探りで始まった業務ですが今や大きく成長し、総勢43名、病院に欠くことのできない存在として、日々外来でさまざまな業務を行っています。
 スキルアップ研修や学会発表なども自分達で助け合ってできるようになりました。今後さらに発展する分野であり、病院と地域医療に貢献していきたいと思います。

診療支援課の主な業務内容

◆ 医師の診察に係る業務

  • 患者呼び出し
  • 検査・予約の説明
  • 患者への同意書記載説明

◆ 診療記録への代行入力

  • 口述SOAP入力
  • 各種オーダ入力
  • 受診のお知らせ作成
  • 診療情報提供書作成
  • 院内紹介・返書作成
  • 退院サマリー作成

◆ 診断書などの文書作成補助

  • 各種診断書の作成
  • 各種証明書の作成
  • 各種同意書作成

◆ 医療行政上要求される業務

  • 国、県などの行政機関から求められる診療統計・調査
 

◆ 医療の質の向上に資する事務作業

  • 診療に関するデータ整理
  • 各種学会データベース登録
  • カンファレンス資料作成、準備
  • 医師の教育や臨床研修の指導評価に関する補助
 なお、医師事務クラークを配置することにより、診療報酬上の医師事務作業補助体制加算を算定しています。算定条件において、医師業務の事務作業補助を目的としていますので、医師以外の職種の指示の下に行う、診療報酬の請求業務、窓口・受付業務、看護業務の補助並びに物品運搬業務等については、医師事務クラークが行うことはできないことになっています。
 また、当院においては、医療安全上、輸血・麻薬・抗がん剤オーダについては、医師事務クラークは行っておりません。

診療科配置数(令和5年9月現在)

診療科医師数クラーク数診療科医師数クラーク数
糖尿病・内分泌内科41心臓血管外科40.6
血液内科51乳腺外科42
消化器内科92皮膚科11
腎臓内科31.8泌尿器科31
総合診療科21産婦人科61.5
精神神経科21眼科32.6
脳神経内科41.4耳鼻咽喉・頭頸部科41.4
呼吸器内科31リハビリテーション科31
循環器内科72放射線科51
小児科82麻酔科・集中治療科80.2
消化器外科71.1歯科口腔外科32
整形外科52救命救急科・救急総合診療科51
形成外科71診療支援課06.1
脳神経外科50.6 検査部10
呼吸器外科20.4合計12240
当院の体制は診療科毎に医師事務クラークを配置する診療科密着型で、各科のニーズに応じた柔軟な対応を取っており、科に特化した業務を行っています。

診療支援課の取り組み

◆ 診療現場での様々な補助業務

  • 外来医師事務作業補助(各科外来で各種オーダの代行入力、書類作成等)
  • 病棟医師事務作業補助(ICU・CCUにてデータベース登録業務)

◆ 学会関連データベース登録業務

  • JACVSD(日本成人心臓血管外科データベース):心臓血管外科
 
  •  NCD(National Clinical Database) :心臓血管外科、乳腺外科、消化器外科、形成外科、呼吸器外科、泌尿器科
 
  •  日本脳卒中協会脳卒中データバンク:脳神経内科
 
  •  JND(Japan Neurosurgical Databace):脳神経外科
 
  •  JIPAD(Japanese Intensive care Patient Databace):麻酔科

  • 頭頸部悪性腫瘍全国登録:耳鼻咽喉・頭頸部外科

◆ カンファレンス出席(資料・議事録等作成)

  • 総合診療科、血液内科、消化器内科、脳神経内科、精神神経科、乳腺外科、泌尿器科

◆ 各種学会発表

  • 医師事務作業補助者の導入効果(第49回日本赤十字社医学会総会:平成25年10月17日)
 
  • 医師事務作業補助者を活用した当院でのHBV再活性化対策の試み
(第40回日本肝臓学会西部会:平成25年12月6日~7日)
 
  • 医師事務作業補助者の取り組みと成果(日本医療マネジメント学会第13回島根支部学術集会:平成26年9月27日)
 
  • 高齢受診者に対する気づきー診察番号呼び出しシステムを運用してー

(第18回日本高齢消化器学会::平成27年7月11日)

 

  • 当院クラークの現状と今後の展望(第2回医師事務作業補助者研修会:平成28年1月23日)

 

  • 患者に分かりやすい外来受付を目指して~受付に寄らずに待合室で待っている患者を減らすために~

(第18回TQM全国大会:平成29年11月17日)

 

  • 医師事務作業補助者(クラーク)における研修計画

(第54回日本赤十字社医学総会:平成30年11月15日、11月16日)

 

  • 新人医師事務クラーク教育育成プログラムへの取組み
(第55回日本赤十字社医学総会:令和元年10月17日、10月18日)

  • 医師事務クラーク10年の取組み~これからの5年~
 (令和2年度島根県医師事務作業補助者研修会:令和3年1月23日)

◆ 県内病院に勤務する医師事務作業補助者を対象とした研修会開催

  • 医師事務作業補助者研修会(平成29年2月18日)
 

◆ 各種学会・院外セミナー参加

  • 人材育成セミナー(平成30年8月4日)1名
  • 日本医師事務作業補助研究会 第8回全国大会(平成30年9月15日)3名
  • 2018年度医師事務作業補助者指導者養成講習会 1名
  • 日本医師事務作業補助研修会 平成30年度第2回大阪府支部事務者セミナー(平成31年2月2日)1名
  • 日本医師事務作業補助研究会 第1回島根地方会(令和元年6月29日)1名
  • 日本医療秘書実務学会 第10回記念大会(令和元年8月31日~9月1日)1名
  • 2019年度 医師事務作業補助者指導者養成講習会 1名
  • 日本医師事務作業補助研究会 第9回全国大会(令和元年11月9日~11月10日)3名
  • 日本医療秘書学会 第17回学術大会(令和2年2月16日)2名
  • 日本医師事務作業補助研究会実務者セミナー(令和2年10月3日)3名
  • 島根県がん登録研修会(令和2年10月24日)2名
  • 日本医師事務作業補助研究会実務者セミナー(令和3年2月27日)9名
  • 医師事務作業補助協会 第12回全国学術集会(令和5年10月28日)1名
  • 第59回 日本赤十字社医学会総会(令和5年11月9日~11月10日)1名

医師事務クラークの一言

K・Iさん

医師事務クラークという職種は聞いたことがない方も多いと思います。医師の事務作業の負担を軽減し、医師が診療に専念できるように、松江赤十字病院では2010年より診察時に同席するようになりました。患者さんと医師が円滑に診療を行えるようにサポートし、一人一人に合った丁寧な対応を心掛けています。

K・Nさん

私たち医師事務クラークは直接患者様に関わらせて頂く機会は少ないですが、チーム医療の一員として医師の事務作業補助を行いながら、患者さまの予約時間に診察が行えるよう、看護師、受付、他科クラークと連携してスムーズな診療を心掛けています。予約取得時はできるだけ患者様のご希望に添えるようにと考えてますので、遠慮無くお声がけ下さい。
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