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特定行為研修制度

看護師の特定行為研修制度とは?

 看護師の特定行為研修制度は、在宅医療の推進、チーム医療の推進を目的に、厚生労働省が創設し、2015年10月からスタートした研修です。特定行為は診療の補助であり、医師(歯科医師)の包括的指示(手順書)のもと、特定行為を行うことができます。
 特定行為研修は、特定行為を行う場合に必要とされる実践的な理解力、思考力、および判断力並びに高度かつ専門的な知識および技能の向上を図るための研修です。「共通科目」と「区分別科目」から成り、「共通科目」は全ての特定行為区分に共通する基礎的・総合的な医学知識を学ぶ研修、「区分別科目」は、各特定行為の実施に必要な専門的な知識と技術を身につける研修です。

特定行為に係る看護師の研修制度 |厚生労働省 (mhlw.go.jp)
特定行為研修 | 看護職の皆さまへ | 公益社団法人日本看護協会 (nurse.or.jp)

当院の特定行為研修について

 当院は、2018年に厚生労働省から特定行為研修の指定研修機関の指定を受けました。急性期機能をもつ地域の機関病院として、看護師が医学的な知識を得て、疾患や病態及び患者の背景等を包括的にアセスメントする能力を獲得し、患者の状態に合わせたタイムリーな対応ができる看護師を育成することを目指して、8区分12行為の特定行為研修を開講しています。

1.基本理念
チーム医療のキーパーソンである看護師が、患者及び国民並びに医師及び歯科医師その他医療関係者から期待される役割を十分に担うため、医療安全に配慮し、在宅を含む医療現場において、高度な臨床実践を発揮できるよう、自己研鑽を継続する基盤を構築することを基本理念としています。

2.研修目的
当院は、高度急性期医療から地域医療、在宅医療まで多岐にわたる役割を担っている中で、地域包括ケアを念頭に置き、外来医療、入院医療、退院後の在宅療養を受ける対象者を支えるために、より自律してケアを提供できる看護師を育成することを研修の目的としています。

3.研修概要
特定行為研修は、共通科目と区分別科目によって構成します。共通科目の「講義・演習」は、放送大学大学院(以下「放送大学」)が行うオンライン授業を受講・単位取得し、共通科目統合実習は松江赤十字病院において実施します。 区分別科目は、講義は日本赤十字社で作成したe-ラーニングを受講し、演習及び実習は松江赤十字病院で実施します。


開講している特定行為区分

・呼吸器(気道確保に係るもの)関連
・呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連
・動脈血液ガス分析関連
・創傷管理関連
・栄養及び水分に係る薬剤投与関連
・感染に係る薬剤投与関連
・呼吸器(長期呼吸療法に係るもの)関連
・血糖コントロールに係る薬剤投与関連

特定行為研修スケジュール

特定行為研修の様子

フィジカルアセスメント演習
医療面接演習
医療安全実習
陰圧閉鎖療法演習
血流のない壊死組織の除去演習
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