産婦人科
立ち会い分娩の再開について(2023年7月4日更新)
- 他の病棟内への立ち入りはご遠慮ください。
- 今後の新型コロナウイルス感染症の流行の状況により中止となることもあります。
- 分娩中のビデオ撮影は緊急時以外は可能ですが、医療スタッフが映り込まないようご配慮をお願いいたします。
母体血を用いた無侵襲的出生前遺伝学的検査(NIPT)についてのお知らせ
診療科の概要
母親学級~妊娠・出産について知っておいていただきたいこと~
産科について
当院は島根県の地域周産期母子医療センター(産科及び小児科等を備え、周産期に係る比較的高度な医療行為を行うことができる医療施設)に認定されており、県内の周産期医療施設と連携体制をとり診療を行っています。産科病棟は21床、新生児集中治療管理室(重症新生児受け入れ病床)は6床です。松江八束地区の中核病院として、周辺の病院・診療所から早産、妊娠高血圧症候群、多胎、胎児機能不全などのハイリスク妊産婦を受け入れています。また何らかの合併症をもつ妊婦様には、総合病院であることのメリットを最大限に生かし、内科系、外科系、精神神経科など、種々の専門科と協力して安全に出産ができるよう万全の管理体制をとっています。また当院には早産児や異常をもつ新生児を専門に扱う新生児集中治療管理室(NICU)があるため、出産や帝王切開に小児科医が立ち会ったり、生まれた赤ちゃんに何らかの異常があった場合には、直ちにNICUにて、小児科医師がケアいたします。このように当院ではハイリスクな妊娠・出産ならびに生まれてきた赤ちゃんの異常に備えて病院全体で安全対策をとっています。
正常分娩においては、バースプランをもとに出来るだけ希望に沿った出産をしていただくようにしています。また家族の立会い、母子ともに異常が無ければカンガルーケアも行っています。退院後は母乳外来を利用してもらい、また各市町村の保健師との連携も密に行って安心して育児に取り組んでもらえるようにしています。
分娩関連症例数
2020 | 2021 | 2022 | 2023 | |
分娩数 | 374 | 303 | 330 | 301 |
帝王切開数 | 169 | 135 | 172 | 156 |
多胎数 | 10 | 21 | 19 | 20 |
NICU・GCU入院数 | 274 | 244 | 271 | 255 |
母体搬送受入数 | 57 | 60 | 64 | 64 |
•切迫流産・早産
•子宮頸管無力症
•胎児異常
•妊娠高血圧症候群
•内科疾患合併妊娠(糖尿病、甲状腺、心疾患など)
•多胎妊娠
•胎児発育不全
•前期破水
•その他
院内助産 Hug me
助産外来
母乳外来
産後ケア事業
2週間後健診
婦人科について
婦人科分野では、新しい技術や道具・器械を導入することによって医療レベルのさらなる向上に努めています。現在、CT、PET-CT、MRI、腹腔鏡、レゼクトスコープ等を完備しています。
良性婦人科疾患(子宮筋腫、子宮内膜症、子宮脱など)の治療は、病状や年齢を考慮し、出来るだけご本人の御希望を考慮し治療方針を決定します。最近では婦人科良性疾患で手術が必要な場合、患者さまの負担をよりいっそう軽減するため、できるだけ腟式の手術あるいは腹腔鏡を用いた手術を行うようにしています。腟式手術あるいは腹腔鏡下手術は、従来の開腹手術に比べて術後の痛みが少ない、傷が目立たない、入院日数や自宅療養の日数が短くてすむなど、患者様にとって負担が少ないからです。またクリニカルパスに基づいた入院手術を行い、入院期間の短縮および患者様にわかりやすい診療を心がけています。
当院は、がん診療連携拠点病院に認定されています。婦人科癌検診に関して、従来の細胞診検査を用いた子宮頚部癌検診に加えてハイリスク患者における細胞診検査や超音波検査を用いた子宮体部癌検診も行っています。子宮癌や卵巣癌などの婦人科悪性腫瘍に対する治療では、日本あるいは世界のスタンダードとされる治療方針を患者さまに提示し、quality of life(生活の質)の向上を第一と考え、患者さま本人とよく相談して決めています。妊娠を希望される若年者の症例に対しては、子宮・卵巣温存手術も考慮し、進行癌の患者さまの場合、麻酔科、精神神経科などと合同で緩和ケアチームによる「癌と共に生きる」治療にも取り組んでいます。
主な婦人科手術症例数
2021 | 2022 | 2023 | |
---|---|---|---|
悪性腫瘍手術 | 26 | 15 | 14 |
子宮全摘術(開腹) | 24 | 22 | 17 |
子宮全摘術(腹腔鏡) | 25 | 30 | 40 |
卵巣腫瘍手術(開腹) | 12 | 7 | 2 |
卵巣腫瘍手術(腹腔鏡) | 24 | 37 | 35 |
子宮鏡下手術 | 40 | 37 | 15 |
子宮脱手術 | 13 | 20 | 12 |
こんな疾患を診ています。
- 婦人科悪性腫瘍
- 子宮癌(頸癌、体癌)
- 卵巣癌
- 絨毛性疾患
- その他
- 婦人科良性疾患
- 子宮筋腫
- 子宮内膜症・子宮腺筋症
- 性器脱(子宮、膀胱、直腸)
- 骨盤内感染症
- 性感染症
- その他
子宮頸がん予防接種(HPVワクチン)
スタッフ紹介
副院長 兼 第一産婦人科部 部長
1988年 島根医科大学卒
日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医
日本超音波医学会認定超音波専門医
母体保護法指定医
臨床研修指導医
第二産婦人科部 部長
1990年 島根医科大学卒
<資格等>
日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医
日本婦人科腫瘍学会認定婦人科腫瘍専門医
日本がん治療認定医機構認定がん治療認定医
日本超音波医学会認定超音波専門医
日本臨床細胞学会認定細胞診専門医
臨床研修指導医
第一産婦人科部 副部長
1999年 聖マリアンナ医科大学卒
日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医
臨床研修指導医
第二産婦人科部 副部長
2007年 島根大学卒
日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医
日本周産期・新生児医学会
第二産婦人科部 副部長
2009年 岡山大学卒
第一産婦人科部 医師
1976年 鳥取大学卒
日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医
日本周産期・新生児医学会暫定指導医
母体保護法指定医
臨床研修指導医