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産婦人科

立ち会い分娩の再開について(2023年7月4日更新)

新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、分娩立ち合いは禁止となっておりましたが、2023年4月3日よりご家族の分娩立ち合いを再開いたしました。
分娩立ち合いの対象となる方は当院にて妊婦健診を受診され、経腟分娩予定の患者さんで、立ち合いいただけるのは成人のご家族1名のみです。妊娠の経過によりお断りさせていただくこともあります。

分娩に立ち合われる方は事前申請が必要です。別紙申請書の提出をしていただき、妊娠35週頃より立ち会われる方の体調チェックシートの記入をお願いいたします。
入室時に体調チェックシートを確認し、同居家族も含め発熱などの感冒症状がない方に立ち合いいただけます。
院内ではマスク着用をお願いいたします。立ち合いは陣痛発来したところから分娩後1時間までとなります。出産まで数日かかる場合は入室の都度、体調チェックを実施します。分娩後の経過によって緊急の処置が必要となった場合など、状況に応じ退室頂く場合がありますのでご了承ください。

  • 他の病棟内への立ち入りはご遠慮ください。
  • 今後の新型コロナウイルス感染症の流行の状況により中止となることもあります。
  • 分娩中のビデオ撮影は緊急時以外は可能ですが、医療スタッフが映り込まないようご配慮をお願いいたします。

松江赤十字病院 周産期病棟

母体血を用いた無侵襲的出生前遺伝学的検査(NIPT)についてのお知らせ

当院では令和4年11月より無侵襲的出生前遺伝学的検査(NIPT)を開始いたしました。この検査は母体の採血のみで行われる非侵襲的検査です。検査の意義や結果とその後の対応などについての遺伝カウンセリングを受けていただいた後、希望される方に本検査を行います。

当院産婦人科通院中の方で本検査を希望される方は、外来担当医にお問い合わせください。
また他院産婦人科通院中の方は、直接の予約は受け付けておりませんので、現在の担当医より当院地域連携室を介しての受診手続きをお願い申し上げます。

診療科の概要

 現在、産婦人科常勤医師6名、助産師20名、看護師9名で診療にあたっています。産婦人科医は、日本産科婦人科学会専門医5名、日本周産期・新生児医学会暫定指導医1名、母体保護法指定医2名、日本婦人科腫瘍学会婦人科腫瘍専門医1名、日本がん治療認定医機構がん治療認定医1名、日本超音波医学会専門医2名、日本臨床細胞学会専門医1名を含んでいます。
 
 
 新型コロナウイルス蔓延により、妊婦様、ご家族様も不安な日々をお過ごしかと思います。
 母親学級については、現在人数を制限して少人数での開催としております。教室参加が難しい方もいらっしゃるかと思います。第1週目 産婦人科医師による「妊婦・出産について知っておいていただきたいこと」についての説明動画を掲載しておりますので、是非ご自宅でもご覧ください。
 引き続き安心して出産いただけるよう、スタッフ一同、万全の体制で臨みたいと考えております。ご不明な点は遠慮なくお尋ね下さい。

母親学級~妊娠・出産について知っておいていただきたいこと~

産科について

 当院は島根県の地域周産期母子医療センター(産科及び小児科等を備え、周産期に係る比較的高度な医療行為を行うことができる医療施設)に認定されており、県内の周産期医療施設と連携体制をとり診療を行っています。産科病棟は21床、新生児集中治療管理室(重症新生児受け入れ病床)は6床です。松江八束地区の中核病院として、周辺の病院・診療所から早産、妊娠高血圧症候群、多胎、胎児機能不全などのハイリスク妊産婦を受け入れています。また何らかの合併症をもつ妊婦様には、総合病院であることのメリットを最大限に生かし、内科系、外科系、精神神経科など、種々の専門科と協力して安全に出産ができるよう万全の管理体制をとっています。また当院には早産児や異常をもつ新生児を専門に扱う新生児集中治療管理室(NICU)があるため、出産や帝王切開に小児科医が立ち会ったり、生まれた赤ちゃんに何らかの異常があった場合には、直ちにNICUにて、小児科医師がケアいたします。このように当院ではハイリスクな妊娠・出産ならびに生まれてきた赤ちゃんの異常に備えて病院全体で安全対策をとっています。

 正常分娩においては、バースプランをもとに出来るだけ希望に沿った出産をしていただくようにしています。また家族の立会い、母子ともに異常が無ければカンガルーケアも行っています。退院後は母乳外来を利用してもらい、また各市町村の保健師との連携も密に行って安心して育児に取り組んでもらえるようにしています。

分娩関連症例数


2020
2021
2022
2023
分娩数
374
303
330
301
帝王切開数
169
135
172
156
多胎数
10
21
19
20
NICU・GCU入院数
274
244
271
255
母体搬送受入数
57
60
64
64
こんな疾患を診ています。
•切迫流産・早産
•子宮頸管無力症
•胎児異常
•妊娠高血圧症候群
•内科疾患合併妊娠(糖尿病、甲状腺、心疾患など)
•多胎妊娠
•胎児発育不全
•前期破水
•その他
 

院内助産 Hug me

2021年1月院内助産Hug me(はぐみー)を開設しました!
院内助産では正常な妊娠経過をたどる妊婦さんを対象に、助産師が中心となってお産のサポートをさせていただきます。Hug meという名前は「お母さんやご家族の皆さんと産まれてくる赤ちゃんとの絆を育む、新しい命を育む、産まれてきた赤ちゃんを愛情いっぱいHug(ハグ)して育ててほしい」そのような意味から付けました。院内助産でのお産を希望される妊婦さんには助産外来にて助産師による妊婦健診と、お産に向けたお話などを行い、より満足していただけるお産になるよう一緒に準備をしていきます。気になることなどございましたら、いつでもご相談下さい。お待ちしています!

助産外来

助産外来では院内助産でのお産を希望される方だけでなく、正常な妊娠経過をたどる妊婦さんを対象に、産婦人科医師と協力しながら、助産師が妊婦健診や保健指導を行います。
助産外来を受診できるのは、助産外来での健診を希望され、外来担当医師の許可のある方となります。助産外来時には妊娠やお産、育児についての相談にも応じます!心配なことがございましたら気兼ねなく相談して下さい!
 
★ご案内はこちらです(クリックしてください)

母乳外来

当院では、出産し退院されてからも授乳や育児のサポートをさせて頂いています。授乳や育児に関する相談、乳腺炎などのトラブルにも対応しております。当院でお産された方はもちろん、他院でお産された方でも、どなたでもご利用頂けます!
完全予約制ですので、あらかじめお電話でご予約下さい。
 

産後ケア事業

松江市より委託を受け、産後ケア事業を行っています。
産後ケアでは、当院の産科病棟で朝から夕方(9時~16時)まで過ごし休養をとっていただき、お母さんと赤ちゃんの体調管理や、産後の生活や育児についての相談などに応じています。産後の体調や育児に不安があり、相談や支援の得られない方がおられましたら、一人で悩まず、ぜひご相談下さい。
 
★ご案内はこちらです(クリックしてください)

2週間後健診

退院後の育児やご自身の身体のことについて助産師が担当しますが、必要時は医師の診察を受けることができます。
【対象時期】産後2週間程度
【場所】6階周産期センター
【診察曜日・時間】月~金 13時~15時(完全予約制)
【診察所要時間】60分程度
【料金】松江市に住民票のある方は無料(無料券を必ず持参して下さい)
その他にお住まいの方は自治体によって異なりますのでお住まいの市町村にてご確認下さい。

婦人科について

 婦人科分野では、新しい技術や道具・器械を導入することによって医療レベルのさらなる向上に努めています。現在、CT、PET-CT、MRI、腹腔鏡、レゼクトスコープ等を完備しています。

 良性婦人科疾患(子宮筋腫、子宮内膜症、子宮脱など)の治療は、病状や年齢を考慮し、出来るだけご本人の御希望を考慮し治療方針を決定します。最近では婦人科良性疾患で手術が必要な場合、患者さまの負担をよりいっそう軽減するため、できるだけ腟式の手術あるいは腹腔鏡を用いた手術を行うようにしています。腟式手術あるいは腹腔鏡下手術は、従来の開腹手術に比べて術後の痛みが少ない、傷が目立たない、入院日数や自宅療養の日数が短くてすむなど、患者様にとって負担が少ないからです。またクリニカルパスに基づいた入院手術を行い、入院期間の短縮および患者様にわかりやすい診療を心がけています。

 当院は、がん診療連携拠点病院に認定されています。婦人科癌検診に関して、従来の細胞診検査を用いた子宮頚部癌検診に加えてハイリスク患者における細胞診検査や超音波検査を用いた子宮体部癌検診も行っています。子宮癌や卵巣癌などの婦人科悪性腫瘍に対する治療では、日本あるいは世界のスタンダードとされる治療方針を患者さまに提示し、quality of life(生活の質)の向上を第一と考え、患者さま本人とよく相談して決めています。妊娠を希望される若年者の症例に対しては、子宮・卵巣温存手術も考慮し、進行癌の患者さまの場合、麻酔科、精神神経科などと合同で緩和ケアチームによる「癌と共に生きる」治療にも取り組んでいます。

 

主な婦人科手術症例数

 202120222023
悪性腫瘍手術261514
子宮全摘術(開腹)242217
子宮全摘術(腹腔鏡)253040
卵巣腫瘍手術(開腹)1272
卵巣腫瘍手術(腹腔鏡)2437
35
子宮鏡下手術403715
子宮脱手術132012

こんな疾患を診ています。

婦人科悪性腫瘍
  • 子宮癌(頸癌、体癌)
  • 卵巣癌
  • 絨毛性疾患
  • その他
婦人科良性疾患
  • 子宮筋腫
  • 子宮内膜症・子宮腺筋症
  • 性器脱(子宮、膀胱、直腸)
  • 骨盤内感染症
  • 性感染症
  • その他

子宮頸がん予防接種(HPVワクチン)

当科ではHPVワクチンの接種が可能です。
 
実施日: 毎週 月・木曜日 15:30
     (予防接種後30分は外来での安静が必要です)
対 象: 16(高校1年)~25歳
    (中学生以下は当院小児科で実施しています。こちらを参照ください。
予 約: 予約センター(0852-32-7813(直通))までご連絡ください。
    ★予約希望日の1週間前までに予約してください。

持参する物: 保険証・診察券・予防接種予約票・母子手帳
    ※必ずご持参下さい。

    ★母子手帳を無くされた、外国籍で母子手帳の無い方
     松江市健康推進課で接種記録票を発行してもらい、ご持参ください。

スタッフ紹介

副院長 兼 第一産婦人科部 部長

真鍋 敦(まなべ あつし)

1988年 島根医科大学卒

<資格等>
日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医
日本超音波医学会認定超音波専門医
母体保護法指定医
臨床研修指導医

第二産婦人科部 部長

藤脇 律人(ふじわき りつと)

1990年 島根医科大学卒

<資格等>
日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医
日本婦人科腫瘍学会認定婦人科腫瘍専門医
日本がん治療認定医機構認定がん治療認定医
日本超音波医学会認定超音波専門医
日本臨床細胞学会認定細胞診専門医
臨床研修指導医
母体保護法指定医

第一産婦人科部 副部長

池野屋 美智子(いけのや みちこ)

1999年 聖マリアンナ医科大学卒

<資格等>
日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医
臨床研修指導医
 

第二産婦人科部 副部長

石原 とも子(いしはら ともこ)

2007年 島根大学卒

<資格等>
日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医
臨床研修指導医
 
<所属学会>
日本産科婦人科学会
日本周産期・新生児医学会

第二産婦人科部 副部長

澁川 昇平(しぶかわ しょうへい)

2009年 岡山大学卒

<資格等>
日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医
日本周産期・新生児医学会認定周産期(母体・胎児)専門医
母体保護法指定医
臨床研修指導医

<所属学会>
日本産科婦人科学会
日本周産期・新生児医学会
 

第一産婦人科部 医師

澤田 康治(さわだ こうじ)

1976年 鳥取大学卒

<資格等>
日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医
日本周産期・新生児医学会暫定指導医
母体保護法指定医
臨床研修指導医
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