腎臓内科
腎臓内科
腎臓内科の特徴
すでに腎機能の低下した状態(eGFRの低下、血清クレアチニンの上昇)、あるいはその予備軍(持続性蛋白尿)、を合わせて“慢性腎臓病(CKD; Chronic Kidney Disease)”と呼びます。慢性腎臓病患者は日本人の約8人に1人に当たるおよそ1,330万人にのぼると推測されています。そして腎機能が廃絶し慢性維持透析を受け続けなければならない患者は全人口の約360人に1人に達し、2022年末現在の日本全国の慢性維持透析患者数はおよそ35万人と報告されています。
当院では日本腎臓学会専門医および日本透析医学会専門医の資格を持つ我々腎臓内科医が、腎臓病について専門的知識を有した看護師、栄養士、薬剤師、臨床工学技士、理学療法士と協力しながら患者様個々の病態に合わせた腎臓病診療を行います。
主な取扱い疾患
1.検尿異常(尿潜血、蛋白尿、尿の泡立ち)について
診察や血液・尿・超音波検査などで検尿異常の原因究明を試みますが、それでもはっきりしない場合は腎生検(図1)を行うことで原因を特定します。原因がわかれば正確な治療方針をたてることが可能となります。腎生検そのものは30分程度で終了しますが、検査後の経過観察のため4泊5日の入院が必要となります。検査入院の期間中に、あらゆる腎臓病治療に必須である食事療法指導、血圧・体重測定など自己管理指導、服薬指導を行います。
図1.腎生検
2.腎機能低下(血清クレアチニンの上昇、eGFRの低下)について
図2.慢性腎臓病のステージ表
3.腎臓の形態異常(多発腎嚢胞、腎委縮、片腎)について
図3.多発性嚢胞腎
4.腎性浮腫、腎性高血圧について
5.腎代替療法について
診療実績
2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | |
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経皮的腎生検 | 46 | 51 | 40 | 62 | 58 |
腹膜透析カテーテル留置術 | 11 | 12 | 16 | 8 | 9 |
腹膜透析カテーテル抜去術 | 6 | 5 | 5 | 5 | 6 |
長期留置型カテーテル留置術 | 0 | 1 | 1 | 9 | 6 |
外来血液透析患者(年末) | 37 | 35 | 28 | 27 | 33 |
外来腹膜透析患者(年末) | 9 | 16 | 20 | 30 | 29 |
外来血液・腹膜透析併用患者(年末) | 2 | 3 | 3 | 2 | 3 |
入院透析患者(年末) | - | - | - | - | 29 |
先行的腎移植、透析から腎移植への移行※ | 1 | 1 | 3 | 2 | 1 |
※腎移植は移植施設へ紹介し実施されています
スタッフ紹介
腎臓内科部 部長
花田 健(はなだ けん)
2006年 島根大学卒
<資格等>
日本内科学会認定総合内科専門医、認定内科医
日本腎臓学会認定腎臓専門医、指導医
日本透析医学会認定透析専門医、指導医
日本リウマチ学会認定リウマチ専門医
日本医師会認定産業医
<所属学会>
日本腎臓学会
日本内科学会
日本透析医学会
日本リウマチ学会
<専門分野>
腎臓病全般、リウマチ
腎臓内科部 医師
亀井 史佳(かめい ふみか)
2019年 島根大学卒
<所属学会>
日本内科学会
日本腎臓学会
日本透析医学会
<専門分野>
腎臓内科
腎臓内科部 医師
鈴木 知子(すずき ともこ)
2020年 島根大学卒
<所属学会>
日本内科学会
日本リウマチ学会
<専門分野>
リウマチ・膠原病
腎臓内科部 医師
森山 志保(もりやま しほ)
2022年 島根大学卒
<所属学会>
日本内科学会
日本腎臓学会
日本透析学会
<専門分野>
腎臓内科