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日本赤十字社
松江赤十字病院
〒690-8506
島根県松江市母衣町200
TEL.0852-24-2111
FAX.0852-31-9783
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http://www.matsue.jrc.or.jp/
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整形外科

 

整形外科とは

整形外科とは
 
H29年㋃ 整形外科集合写真
 整形外科(せいけいげか)は骨、関節、脊椎の疾患を専門とする外科です。
骨折、脱臼、靭帯損傷、スポーツ外傷をはじめとする運動器の損傷、外傷を治療します。また頸部(くび)の痛み、手のしびれ、手が動かない、腰の痛み、足のしびれ、足が動かない、歩きにくい、長い時間歩けないなどの頚椎、腰椎から生じる問題も治療します。
関節リウマチや通風、偽通風などは内科の病気でもありますが、痛くなる部位が関節ですので整形外科も診察治療をします。症状と経過によりますが、内科の医師と連携して専門的な治療にあたります。
まずは、かかりつけ医や最寄りの整形外科病院(もよりの整形外科開業医一覧を参照)にて御相談ください。診察の結果、手術や精密検査が必要な場合は、松江日赤を紹介して頂くようにお願いいたします。また、直接当科を受診されても構いません。
 
 

松江赤十字病院整形外科の特徴

松江赤十字病院整形外科の特徴
 

 我々、松江日赤は松江市の基幹病院の整形外科にふさわしく、充分なインフォームドコンセントにもとづき、適正な診断、治療をめざし、少しでも速い社会復帰をはたしていただけるように、昼夜を問わず努力しております。

 現在、松江日赤ではクリニカルパス(標準的な入院診療の計画表)を積極的に導入し、患者様に治療スケジュールを知って頂くと同時に、患者様の経済的負担も含めた治療の効率化を進めております。外来、及び入院治療に関しご不明な点があれば、気軽にご質問下さい。

 

松江赤十字病院整形外科の説明と同意(インフォームドコンセント)

松江赤十字病院整形外科の説明と同意(インフォームドコンセント)
 
 患者様の病状や治療の方針に関して、また治療における合併症や副作用などに関して、専門的な内容を出来るだけわかりやすく説明するよう心がけています。またご質問、ご不明な点がありましたら併せて説明させて頂きます。
専門的な内容を含む治療の説明には十分な時間が必要な為、患者様及び個々のご家族様に対し個別に説明する事は、時間的な制約などから現実的に困難な場合があります。説明をお聞きになる方々の時間を揃えて頂く、あるいはご家族様の中で主に対応して頂ける方を決めて頂くといったことをお願いする事がありますが、何とぞご協力頂きますようお願いします。また遠方におられるご家族様、近親者様など、直接お会いできない方の場合、十分な説明が難しくなることもありますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
 

治療方針

治療方針
 
脊椎外科

 頸椎、胸椎、腰椎を含む脊椎全般を扱います。症状は頚部痛や腰痛、手の痺れや坐骨神経痛、筋力低下などです。近くの整形外科開業医(整形外科専門医)にかかられていた場合は、紹介状を持って受診して下さい。治療経過が分かり、スムースに診断、治療がすすめられます。
必要であればMRI(予約制です。)などの検査を行います。MRI検査のできない方やさらに検査が必要な場合には脊髄造影検査、CT-Mを行います。この検査では2泊3日の入院が必要です。

 当科では根性疼痛、坐骨神経痛などの神経痛に対し積極的にブロックを行っております。硬膜外ブロック、星状神経節ブロック、選択的根ブロックを繰り返し、改善の見込みがない場合手術加療が必要となります。
椎間板ヘルニアの場合はほとんどが神経根ブロックにて軽快します。松江赤十字病院 整形外科(松江日赤)で手術に至る症例は椎間板ヘルニアの診断がついた患者さまの3%ほどです。

 手術の場合、疾患により異なりますが、約1ヶ月の入院が必要です。術後はなるべく早くから動けるようにしています。また手術用顕微鏡を使用し、安全に脊椎の手術が行えるようにしています。症例によりプレートや椎弓根スクリューなどを併用し術後早期から離床できるようにしています。特に頸椎外傷や脊椎不安定性を有する腰椎すべり症、脊柱管狭窄症などの脊椎疾患に対する脊椎後方固定術にナビゲーションシステムを応用しています。ナビゲーションシステムを用いることで、脊椎内の重要な血管・神経に損傷を与えることなくスクリューを刺入することが可能となりました。手術の難易度の高い症例に対しても安全性が極めて向上した手術が行えるようになり、患者さまにとっても非常に有益であると考えています。

 

疾患について

疾患について
 
腰椎椎間板ヘルニア

 腰椎の椎体間に存在する椎間板が後方に突出している状態です。突出した椎間板が神経を圧迫していなければあまり問題になりませんが、神経を圧迫すると、坐骨神経痛や筋力低下などの症状が出現します。また歩行していると足がしびれてきたり、重くなるなどの症状も出てきます。椎間板ヘルニアは約70%程度が自然治癒するといわれています。

 松江赤十字病院(松江日赤)では神経痛に対し神経根ブロックや硬膜外ブロックを積極的に行っており、ほとんどの症例で手術をしないで症状が軽快しています。(腰椎椎間板ヘルニアの病名がついて手術にいたる例は3%)

 手術はブロックが無効な場合、下肢の筋力低下が出現した場合、尿意が無くなるなどの膀胱直腸障害が出た場合に行っています。顕微鏡を用いて手術をおこなっており安全に手術をすることができます。

術後はコルセットをつけて翌日より歩行してもらっており、抜糸をする約2週間後には退院できます。

 
腰部脊柱管狭窄症

 加齢による腰椎の変化をさします。加齢により腰椎の真ん中を通る腰椎神経の通り道は次第に狭くなり、それとともに様々な症状が出現します。神経が圧迫されることによる坐骨神経痛や筋力低下、しびれ、また腰椎自体が不安定となるため、腰痛や、姿勢によって神経痛が出るなどといった症状が出ます。また間欠性跛行といって数分歩いて歩けなくなりしゃがんで休憩するとまた歩けると行った症状をだすこともあります。

 松江赤十字病院 整形外科 (松江日赤)では、神経痛に対しては神経根ブロックや硬膜外ブロックを行っており、かなりの症例で効果を上げています。筋力低下や下肢痛、歩行障害が著しくなれば、患者様と十分相談し手術療法も勧めています。手術は変形が強い場合や、腰の骨がぐらぐらしている場合には積極的に金属のインプラント(人工材料)を用い腰椎の固定術を行っています。このため、術後約5〜7日で硬性コルセットをつけて歩行練習を開始でき、早期の社会復帰や退院が可能となっています。

 
頸椎症
 頸椎の加齢による変化のことをいいます。腰椎と同じように加齢によって、脊髄の通り道が狭くなり上肢や下肢に様々な症状が出ます。上肢の症状では力が入りにくい、細かい作業ができない、肩から手にかけての痛みなどが出現します。また歩きにくい、つまずきやすくなる、尿意や便意がわかりにくいといった症状も出現します。上肢の痛みに関しては、神経根ブロックや星状神経節ブロックといった方法である程度軽快しますが、その他の症状で保存的に良くならない場合には手術が必要となることがあります。手術は頸椎の前方からする方法と後方からする方法があります。どちらの方法がよいかはそれぞれの患者様の症状に合わせて、最も良いと思われる方法を説明し、十分納得されてから行っています。術後は取り外し可能な専用の頸椎カラーを着用していただき、術翌日から座位をとり約2-3週間で退院できます。
 
関節外科

 関節外科とは身体の様々な関節の症状を扱います。顎関節に関しては松江赤十字病院(松江日赤)では耳鼻科や形成外科で扱っております。

 初診外来にはそれまでに治療を受けられていた先生の紹介状をお持ちください。治療経過が分かり、スムースに診断、治療がすすめられます。

問診、診察、レントゲン検査、血液検査、投薬などの外来治療で改善が得られない場合手術療法を選択します。

 
変形性股関節症(人工股関節手術)

 股関節の軟骨がすりへって、股関節の動きが悪くなったり痛みが出現します。臀部の筋力の強化などを行いますが、高齢になり、痛みが強く日常生活に支障が出るようなときには人工関節の手術を行っています。

手術に際しては合併症としての感染に注意し、術前洗浄、術中洗浄、クリーンルームの使用、抗生剤の予防投与をおこなっています。すべてクリニカルパス化しており医療の標準化をはかっています。

 人工股関節手術では松江赤十字病院(松江日赤)独自のレントゲン透視を用いて行っており、より正確な臼蓋カップの設置が可能です。

基本的には世界的に長期成績が確率している骨セメントを使用した人工股関節をおこなっています。年配の方に使用する場合には骨セメントを用いて手術を行っています。入院期間は約1ヶ月です。人工股関節は脱臼の危険があるため、脱臼予防として外転装具を3週間装着していただき術後早期に歩行していただきます。

 
変形性膝関節症

 変形性膝関節症は日本人に多く日常よく見られる疾患です。関節の軟骨が加齢やその他の原因ですり減り、関節の動きが悪くなり、痛みが出てきます。症状が進めば膝に水がたまったり、O脚になってきたりします。治療の基本は日常生活の改善や太ももの筋力強化です。体重が重かったり、畳での生活は進行を早めます。膝に水がたまっている症例では水を抜き、ヒアルロン酸(軟骨の栄養剤)やステロイドの注射を行うこととなります。

松江赤十字病院(松江日赤)ではこのような治療で改善のない場合には人工関節の手術を行っております。

 当院では皮膚切開が10-12CM程度の最小侵襲手術を行っており、術後の患者さまの疼痛が少しでも軽くなるよう工夫を行っています。人工膝関節置換術の際、基本的には骨セメントを用いて行っています。また、内側型変形性膝関節症や片側大腿骨骨壊死など、膝関節の片側のみに病巣が限られる場合には、より皮膚切開が小さな最小侵襲人工膝関節単顆置換術を行っています。

 
外傷外科

 整形外科で最も症例の多い疾患の一つです。骨折、捻挫、脱臼が主な疾患です。いずれもギプスなどの保存的治療で良くなる場合から手術が必要となるものまで多種多様です。当科では手術が必要な外傷にはできるだけ早期の治療をめざしており、現在ほとんどの症例で一週間以内の手術が可能となっています。

大腿骨転子部骨折
 比較的高齢の方に多い骨折です。そのため内科的合併症を持っていることが多く、長期臥床によって肺炎や痴呆など様々な問題が生じてきます。松江赤十字病院 (松江日赤)では早期に手術を行い、患者様の痛みを取ることで早期のリハビリテーション、機能回復を実現しています。
松江赤十字病院(松江日赤)において独自に開発した、ASヒップスクリューというインプラントを使用しています。このインプラントは従来より使われてきたものをより使いやすく改良したものであり、手術時間の短縮、常に安定した手術成績が得やすくなっています。現在日本全国の病院で使用されています。
大腿骨頸部骨折(内側骨折)
 比較的若い方に起こる骨折です。大腿骨の先の方で折れるために骨癒合が起こりにくい場所となっています。転位の少ない症例に対しては、金属の特殊なスクリューによって骨折部を止める手術を行いますが、骨がつかなかったり、将来的に骨壊死を起こすことがあります。その場合には人工骨頭置換術が必要となります。転位が大きな症例では若年者を除き最初から人工骨頭置換術を行います。術後は数日後より歩行可能です。
地域連携パスの使用
大腿骨頸部骨折では地域の病院と連携して診療を進めております。
手術を含めて2週間経過するとリハビリの目的にて地域の病院へお願いして残りのリハビリを行います。すべての患者さまにお願いできるわけでなく、術後経過の良好な患者様に限ります。その場合は術前、術後にご本人、ご家族を相談したうえでおこないますのでその時点でご相談させてください。
 
スポーツ整形外科
 当院では膝の靱帯損傷や半月板損傷、肩、肘関節障害などのスポーツ傷害に対して、内視鏡(関節鏡)を用いた最小侵襲手術を行い、スポーツへの早期復帰を目指しています。またスポーツ傷害の再受傷を予防するための指導も行っています。
 
リウマチ外科

 関節リウマチとは主に関節の滑膜が炎症を起こす疾患で自己免疫疾患の一つです。女性に多く見られますが男性にも起こります。症状は関節の腫脹や痛み、手のこわばり、全身倦怠感などです。血液検査では炎症反応の出現や、リウマチ因子が陽性となったりします。

 早期発見早期治療が基本ですが早期には診断が着かないこともあります。経過観察が重要と考えられます。

 近年リウマチの診断、治療には目を見張る進歩があります。

 松江赤十字病院 整形外科ではそれらの最新検査をおこない、整形外科だけなく、呼吸器やその他の膠原病などの専門家と相談のうえ検査治療を行っております。

 治療に関しても大変有効な薬の開発がおこなわれていますが、合併症も十分に注意する必要があります。整形外科だけの治療では不十分であり、全身疾患であるためにさまざまな科との連携が重要となります。

 松江赤十字病院 整形外科 (松江日赤)では総合力を生かしそれぞれの分野の専門家からの助言をうけ診療治療をおこなっています。

 関節の破壊が進行した場合には人工関節置換術や、関節固定術などの手術が必要となってきます。手術を行うことで炎症反応が低下し、また薬を軽いものに変更することもできます。

 

松江赤十字病院整形外科の感染対策

松江赤十字病院整形外科の感染対策
 
 関節、脊髄などは胃や腸管と違い、無菌状態です。したがってそのような部位を手術する場合、術後予想される合併症として感染を生じることがあります。
 
術中、術後感染について

 感染はどんなに気をつけても5%程度生じるといわれています。
 感染は基本的に患者さま自信の皮膚についている常在菌、または医療従事者、家族、介護者の手のバイ菌が皮膚を切ることにより侵入し、増殖し感染が成立します。

 現在日本は世界的にみても抗生剤(化膿止め)の使用が大変おおいといわれています。 残念ながら、バイ菌自体もどんどん強くなっており現在の日本では耐性菌がいたるところにはびこっています。たとえば抗菌グッズを使用するとバイ菌が無くなるのではなく耐性菌のみがグッズに繁殖します。

 10年まえは病院や施設でしかなかったような耐性菌(MRSA)も現在は土中、路面、家庭内においても発見されるようになりました。

現実はさらなる強い耐性菌(多剤耐性緑膿菌など)が存在します。
したがって、手術においては細心の注意を払って手術を行っております。

 
具体的な対策として

 術直前皮膚洗浄、ドレープの使用、二重手袋、皮膚を切開したらメスを交換、術中洗浄、ナイロン糸の使用、皮膚はステープル使用、術後抗生剤予防投与(3日間程度)

人工関節、脊椎インスツルメンテーション手術:
クリーンルーム(無塵室)での手術、手術直前に創部の洗浄、術中の創部洗浄、ジェット洗浄(脊椎手術では脊髄を損傷する可能性があるのでもちいません)また術後感染予防として3日間の抗生剤の投与です。

 頻回なる術後皮膚の消毒は傷のなおりが悪くなるので早期のみとしハイドロコロイド創傷被覆材(カラヤヘッシブ Karayahesive)を用いて抜鈎まで置いておきます。創部はカラヤヘッシブから透けて見えるために毎日観察をすることができます。

 

入院手術実績

入院手術実績
 
  H26年実績 H27年実績 H28年実績
脊椎外科 頚椎 16 28 19
胸腰椎 45 44 50
股関節 人工関節 15 11 11
人工骨頭 44 55 55
その他 2 1 0
膝関節 人工関節 27 34 21
半月板 36 43 26
腱・靱帯再建 21 22 29
その他 18 16 22
肩関節 人工関節・骨頭 3 2 7
その他(腱板など) 9 5 5
その他関節   14 8 5
外傷外科 骨接合 上肢 141 126 137
骨接合 下肢 192 210 227
再接着 0 0 0
その他(アキレス腱など) 31 31 23
手の外科   55 59 46
腫瘍外科 良性腫瘍 11 9 7
原発性悪性腫瘍 0 0 0
転移性悪性腫瘍 0 0 4
その他の手術   121 95 99
合計   801 799 793
 

スタッフ紹介

スタッフ紹介
 
整形外科部 部長
岩佐 潤二(いわさ じゅんじ)

平成5年 島根医科大学卒
資格等

    日本整形外科学会専門医
    日本整形外科学会脊椎脊髄病医
    日本整形外科学会スポーツ認定医
    日本整形外科学会リウマチ認定医
    日本体育協会認定スポーツ医
    日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会評議員
    日本整形外科スポーツ医学会評議員
    中部日本整形外科災害外科学会評議員
    臨床研修指導医
    島根大学医学部臨床教授

所属学会

    日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会
    日本整形外科スポーツ医学会
    日本臨床スポーツ医学会
    日本整形外科学会
    中部日本整形外科災害外科学会
    日本脊椎脊髄病学会
 
整形外科部 副部長
喜井 竜太(きい りゅうた)

平成15年 島根医科大学卒
資格等

    日本整形外科学会専門医

所属学会

    日本整形外科学会
 
整形外科部 副部長
香川 亮介(かがわ りょうすけ)

平成17年 島根医科大学卒
資格等

    日本整形外科学会専門医
    日本整形外科学会スポーツ認定医

所属学会

    日本整形外科学会
    日本整形外科スポーツ医学会
    日本手外科学会
 
整形外科部 医師
青木 陽(あおき あきら)

平成19年 久留米大学卒
資格等
 
 日本整形外科学会専門医
 日本整形外科学会認定スポーツ医
 日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医
 日本体育協会スポーツドクター
 日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツ医
 義肢装具等適合判定医
 臨床研修指導医
 日本医師会認定産業医

所属学会
 
 日本整形外科学会
 日本手外科学会
 日本肩関節学会
 日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会
 日本肘関節学会
 
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